「仕事を休みたい」と思っている。
でも、これは甘えではないか——。
その問いで止まっていた期間が、私にはありました。
この記事は、その期間に何を考え、何がきっかけで受診を決めたかの記録です。
「休んだほうがいい」とは書きません。
私はこうだった、というだけです。
診断はうつ病で、約半年休職したあと復職しています。
いまは、やりたい仕事を自分から言えるようになりました。
ただ、そこに至るまでに何を考えたかのほうが、この記事の中身です。
「仕事を休みたい」と思っていた頃の私
当時、長時間労働が続いていました。
どのくらいだったかは書きません。会社の運用が見えてしまうからです。
「休みたい」という気持ちは、たしかにありました。
ただ、その気持ちを口に出すことも、行動に移すことも、していませんでした。
「休みたい」と「休む」の間には、距離があります。
私の場合、その距離を自分ひとりでは埋められませんでした。
この記事で書きたいのは、体調の兆候の話ではありません。
休みたいのに、休むと決められない。その膠着の話です。
「これは甘えではないか」で止まっていた
私は当時、休むことを「逃げ」であり「甘え」だと思っていました。
周りは働いている。自分だけ休むのは違うのではないか。
そういう感覚が、ずっとありました。
「甘えではない」と言い切れる材料を、自分の中に探していたのだと思います。
見つかりませんでした。
いま振り返って思うのは、「甘えではない」と自分で結論を出せるまで待っていたら、動けなかったということです。
「甘えではない」という結論は、最後まで出ませんでした。
それでも、私は休んでいます。
答えが出たから休んだのではありません。
どう決めたかは、あとで書きます。
自分では判断できなかった。気づかせたのは外からだった
自分の状態を、自分で判断することができませんでした。
心身ともに疲弊していたことに気づいたのは、妻に言われたときです。
言われるまで、気づいていませんでした。
受診を決めたのも、自分の判断だけではありません。
- 妻に心配されたこと
- AIに症状を書き出したところ、心療内科の受診を勧められたこと
この2つがあって、受診しました。
どちらが先、という順序はありません。並行していました。
AIについて、ひとつ補足しておきます。
私が書けるのは「症状を書き出したら、受診を勧められた」までです。
AIが何を言ったかは書きません。
AIで判断が完結したわけではなく、医療につないだ。それが実際のところです。
診断をしたのは、医師です。
自分では判断がつかなかった。これは書いておきたい事実です。
私の場合、判断する力そのものが落ちていたのだと、あとから思いました。
逃げだと認めたうえで、休むと決めた
「休職は逃げじゃないですよ」という言葉を、よく見かけます。
私は、その立場ではありません。
逃げだと思いました。
それでも、これ以上我慢すると壊れるかもしれない、という危機感がありました。
だから、逃げであることを受け入れることにしました。
「逃げじゃない」と自分を説得したわけではありません。
逃げだと認めて、それでも休むと決めた。
それが、私の決め方でした。
「壊れるかも」というのは、当時の私の感覚です。
ほかの人の状態にあてはめて言えるものではありません。ここは自分のことだけを書いています。
整理すると、こうなります。
- 甘えかどうかの答えは、出なかった
- 逃げかどうかは、逃げだと認めた
- そのうえで、休むと決めた
この順番です。
休みに入った日、安心と申し訳なさが同時にあった
休みに入った日のことを書きます。
ようやく休める、という安心がありました。
同時に、申し訳なさもありました。
一緒に仕事をしていた人たちは頑張っているのに、自分だけ休んでしまう。
その申し訳なさです。
どちらか片方ではなく、同時にありました。
安心だけを書くと、きれいすぎます。
申し訳なさだけを書くと、休めなかった人の話になります。
両方あった、というのが正直なところです。
受診してからの流れ(診断・会社への報告・休職の手続き)は、別の記事にまとめています。

休んだあと、私に起きたこと
約半年休んで、同じ会社に復職しました。
ただ、元の働き方に戻ったわけではありません。
休職する前は、仕事を色々と抱え込んで、自分に無理をしていました。
復職してからは、やりたい仕事を自分から言うようになりました。
合わない仕事は、合わないと伝えるようにもなりました。
頑張るポイントを見極めるように心がけています。
会社は会社、自分は自分。少し距離を置いて働いています。
あのとき休んでよかったと、いまは思っています。
これは私の場合です。
いま「休みたい」で止まっている人へ、私に言えること
「休んだほうがいい」とは、書きません。
「受診してください」とも、書きません。
私は、あなたの状態を知らないからです。
書けるのは、自分の事実だけです。
- 自分では判断がつかなかった
- 外からの一言で気づいた
- 逃げだと認めて、それでも休むと決めた
これだけです。
もうひとつ。「辞めたい」と「休みたい」は、別の話だと思っています。
辞めたい気持ちが出てきたときのことは、別の記事に書いています。

「もっと早く受診していれば」と思うか
思いました。
ただ、あの時点では、どうにもできなかったとも思っています。
「休みたい」で止まっていた当時の自分に「早く行け」と言っても、たぶん動けませんでした。
結果として、このタイミングがベストだった。いまは、そう受け止めています。
だから、「早く受診したほうがいい」とも書きません。
相談先について。
私に書けるのは、ここまでです。
その先は、かかりつけ医や、厚生労働省の「こころの耳」のような公的な相談窓口が案内しています。
※「死にたい」「消えたい」気持ちが強い場合は、ためらわず主治医・かかりつけ医・公的相談窓口(よりそいホットライン等)への連絡をご検討ください。
よくある質問
私は当時、甘えだと思っていました。それでも休みました。甘えかどうかを自分で決着させてから休もうとすると動けなくなる、というのが私の場合です。休む必要があるかどうかの判断は、医師にご相談ください。
私の場合は、受診して診断書をもらい、その「診断書という事実」だけを伝えました。感情の説明はしていません。伝え方の流れはうつ病で休職したら最初にやることにまとめています。
私の場合は受診でした。ただ、「休みたい」と「受診」の間には距離があり、自分ひとりでは埋められませんでした。受診先の選び方は症状によって異なるため、迷う場合はかかりつけ医や公的相談窓口にご相談ください。
まとめ|甘えだと思っていた私が休むまで
- 甘えだと思っていた。逃げだと思った。それでも休むと決めた
- 自分では判断がつかなかった。気づかせたのは外からだった
- 「休んだほうがいい」とは言わない。私はこうだった、というだけ
休んだあとのことは、別の記事に書いています。
休んで後悔したかどうかは、こちらです。

どのくらい休めるのか、期限の話はこちらです。

出典・参考
※2026年9月時点の情報です。
※この記事は休職を経験した個人の記録であり、医学的な助言ではありません。症状の判断や受診先の選択は、必ず医療機関にご相談ください。
※「死にたい」「消えたい」気持ちが強い場合は、ためらわず主治医・かかりつけ医・公的相談窓口(よりそいホットライン等)への連絡をご検討ください。

