「傷病手当金の申請書、どこに何を書けばいいか全然わからない…」
私も休職が決まった際、事務的に大量の書類を渡され、制度がある旨だけ伝えられました。
その際にぶつかった壁が、「傷病手当金って、どうやって申請するの?」 という壁でした。

この記事では、現在進行形で休職中で傷病手当金の申請をした私が、実際の手順・必要書類・やってしまいがちなミスまでを実体験ベースでまとめています。
「制度の説明」よりも「実際に動くための手順」を重視した内容です。
この記事でわかること
- 申請に必要な書類と入手方法
- STEP別の申請手順(書き方・提出先)
- 申請書のよくある記載ミス
- 実際に問い合わせてわかった注意点
傷病手当金の申請前に確認を|あなたは対象者?(簡易チェック)
申請手順に入る前に、まず自分が受給対象かどうかを確認しておきましょう。
以下の4つの条件をすべて満たしていることが必要です。
- 業務外の事由による病気・ケガであること(うつ病は対象)
- 仕事に就くことができない(医師の労務不能診断が必要)
- 連続する3日間を含み、4日以上仕事を休んでいること(待機期間)
- 休職期間中に給与の支払いがないこと
📌 受給条件の詳細・支給期間・金額の計算方法は休職の不安を解消!傷病手当金の受給条件から実際支給される金額まで徹底解説で詳しく解説しています。
傷病手当金の申請に必要な書類と情報一覧

申請書作成には、複数の記入者による記載が必要となります。
そのため、前もって期限を設けておくとスムーズに進められます。
具体的には、主に以下の書類・情報が必要です。
| 書類 | 記入者 | 入手方法・備考 |
| 傷病手当金支給申請書 | あなた・会社・医師の3者 | 協会けんぽHP・会社総務・健保組合窓口 |
| 振込先口座情報 | あなた | 通帳・キャッシュカードで確認 |
| 本人確認書類 | あなた | マイナンバー記載時のみ必要 |
傷病手当金支給申請書
申請のメイン書類です。以下の方法で入手できます。
- 協会けんぽの公式サイトからダウンロード
- 会社の総務・人事部に依頼
- 加入している健保組合の窓口・サイト
⚠️ 申請書は被保険者(あなた)・事業主・療養担当者(医師)の3者がそれぞれ記入する欄に分かれています。自分だけでは完結しないため、早めに入手して流れを確認しておきましょう。

事業主の証明欄
申請書の中に会社(事業主)が記入する欄があります。
休んだ期間と、その間の給与支払いの有無を証明してもらいます。
そのため、会社の総務・人事部に早めに依頼しておくのが一般的です。
医師による証明欄
さらに、申請書の中に主治医が記入する欄があります。
「労務不能である」という医師の判断を証明してもらうもので、診断書とは別に毎回記入が必要です。
したがって、受診のたびに申請書を持参するようにしましょう。
⚠️ 記入には文書料がかかる場合があります。事前に医療機関に確認しておくと安心です。

会社から休職時に大量の資料と一緒に申請書が渡されることがありますが、3者それぞれの記入欄があることに最初は気づきにくいです。「自分の記入欄だけ埋めれば提出できる」と思い込むと後で詰まるため、全体の流れを先に把握しておくことをおすすめします。
その他の情報
申請書の形式によっては振込先金融機関情報や、マイナンバーを記載するものもあります
番号の誤記は差し戻しの原因になるため、送付前に必ず確認しましょう。
傷病手当金 申請書のダウンロード方法・入手先一覧
申請書は、加入している健康保険によって入手方法が異なります。
主な入手ルートを以下にまとめました。
- 協会けんぽ加入者: 協会けんぽ公式サイトから最新版をダウンロード可能
- 健康保険組合加入者: 会社の総務・人事部、または健保組合のWebサイトから入手
- 紙の申請書が必要な場合: 会社経由で取り寄せ、または保険者に直接連絡して郵送依頼
📌 ダウンロード時は必ず最新版を使用してください。古いフォーマットだと差し戻しの原因になります。
📌 傷病手当金の具体的な金額計算については 傷病手当金の計算方法と月収別の受給額目安 で詳しく解説しています。申請前に受給額を試算しておくと安心です。
傷病手当金の申請手順ステップ(STEP1〜6)
申請までの流れは大きく6つのステップに分かれます。
「書類を出せばいい」だけではなく、毎月の継続申請までが一連の手続きです。
順番に確認していきましょう。
STEP 1|主治医に「労務不能」の診断をもらう(診断書)
傷病手当金の申請の前にそもそも医師から「その期間は仕事ができない状態(労務不能)である」と診断してもらう必要があります。
なぜなら、申請書内に医師が記入する欄があり、主治医への受診歴が前提となるためです。
主治医に「労務不能」と診断書を出してもらった上で、傷病手当金申請書の医師記入欄(療養担当者記入欄)に記入してもらう流れです。
診断書は別途必要な場合と不要な場合があるため、会社の総務に確認してください。
私の場合、毎月受診して次月の診断書をもらっています。
STEP 2|被保険者欄(本人記入欄)を記入する

申請書の中で自分が記入する欄を埋めます。主な記入内容は以下の通りです。
- 氏名・住所・生年月日
- 傷病名(診断名)
- 療養のために休んだ期間(日付)
- 他の手当金受領の有無
- 振込先の口座情報(私の場合は項目はありません)
⚠️ なお、日付のズレや口座番号の誤記は差し戻しの原因になります。記入後に必ず見直しをしましょう。加えて、人事の方に提出前にチェックしてもらうのも有効です。
STEP 3|主治医に記入してもらう

申請書内の「療養担当者記入欄」に、主治医から以下を記入してもらいます。
- 傷病名
- 労務不能と認めた期間
- 療養の内容
⚠️ 診察のたびに記入を依頼する必要があります。受診のタイミングに合わせて申請書を持参しましょう。
STEP 4|会社(事業主)に記入してもらう
申請書内の「事業主記入欄」に、会社側に以下を証明してもらいます。
- 休んだ期間
- その期間の給与支払いの有無・金額
私の場合、本人記載欄と医師記載欄を記入した原本を会社に送付します。
そして、そのまま事業主欄を記入した申請書を健康保険組合に提出してもらうフローになっています。
STEP 5|提出する
記入が完了した申請書を提出します。提出先は2パターンあります。
- 会社経由で提出:総務・人事部に提出または郵送→会社が健保組合へ送付
- 直接提出:協会けんぽ・健保組合の窓口または郵送
私の場合、STEP4で記載した通り、会社経由で健保組合に送付してもらっています。
STEP 6|翌月以降も繰り返す
傷病手当金は原則として月ごとに申請が必要です。
つまり、休職期間中は毎月STEP1〜5を繰り返すことになります。
私の場合、前回の内容を写真に保存しています。
それを見返しながら日数などの部分だけを更新してミスをなくすようにしています。
⚠️ 「一度出せば自動的に振り込まれる」と思っていると受給が止まります。毎月の申請を忘れずに実施しましょう。
傷病手当金申請書のよくある記載ミス
申請書はあなた・会社・医師の3者が記入して初めて提出できます。
誰か一人でも記入漏れがあると差し戻しになるため、あなたが直接提出する場合は全欄を確認する習慣をつけましょう。
総務・人事の担当者が不慣れな場合、記入まで時間がかかることがあります。
また、主治医側の記載も一定の期間(2週間等)が設けられていることが多いです。
そのため、どのくらい時間を要するのかを確認しておきましょう。
よくある記載ミス3選|差し戻しゼロのチェックリスト

申請書の差し戻しで最も多い原因は「記載ミス」です。以下の3つを提出前に必ず確認してください。
❌ ミス①:「療養期間」に有給休暇の日数を含めてしまう
→ 有給取得日は「仕事ができる状態」とみなされ、支給対象外になります。有給を使った日は療養期間から除いて記入してください。
❌ ミス②:「傷病名」を自己判断で書いてしまう
→「うつ病」「適応障害」など、必ず主治医の診断書に記載された病名をそのまま転記してください。自己判断で書くと医師欄と不一致になり差し戻しの原因になります。
❌ ミス③:「振込口座」の名義をひらがなで書いてしまう
申請前に知っておきたい注意点5選
待期3日は「連続」が必要
土日・有給取得日も含めて3日連続で休んでいることが条件です。
途中で出勤するとリセットされます。
退職後も受給できるケースがある
在職中に受給を開始していた場合、退職後も継続受給が可能なことがあります。
したがって、退職前に必ず確認しておきましょう。
給与が一部でも出ると減額、ただし賞与は対象外
有給休暇中など給与が支払われている期間は、傷病手当金との併給はできません。
そのため、切り替わりのタイミングを会社に確認しておきましょう。
ただ、休職中に賞与を受け取っても、傷病手当金の受給額には影響しません。
念のため加入している健保組合に確認することをおすすめします。

私も3月の賞与受給後に不安になり健保組合に問い合わせ、影響なしと確認しました。
失業給付との同時受給は原則不可
退職後に失業給付を受ける場合、療養中は受給延長の手続きが必要です。
申請期限は2年以内
支給を受ける権利が発生した日から2年を過ぎると時効になります。過去分の申請はお早めに。
よくある質問(FAQ)|傷病手当金の申請
Q. 傷病手当金の申請書はどこでもらえますか?
以下の3つの方法で入手できます。①協会けんぽ公式サイトからダウンロード、②会社の総務・人事部に依頼、③加入している健保組合の窓口。
協会けんぽ以外の健保組合に加入している場合は、各組合の書式を使用する必要があります。
Q. 傷病手当金はどこに申請すればいいですか?
提出先は加入している保険によって異なるため、まず会社の総務に確認するのが最速です。
申請書を会社経由または直接加入している健康保険の保険者(協会けんぽ・健保組合)に提出します。
Q. 休職中に申請するタイミングはいつがいいですか?
毎月1回、前月分をまとめて申請するのが一般的です。
待期期間(最初の3日間)が終わった4日目以降の分から申請対象になります。
申請は自動継続ではないため、毎月忘れず手続きが必要です。
Q. うつ病・適応障害でも傷病手当金は申請できますか?
はい、申請できます。
精神疾患(うつ病・適応障害など)は「業務外の病気」として扱われるケースが多く、傷病手当金の対象となります。
休職の経緯については適応障害・うつ病で休職したら最初にやることの記事も参考にしてください。
Q. 申請書の書き方がわからない部分があります。どうすればいいですか?
記入が難しい箇所は会社の総務・人事部か、加入している健保組合に電話で確認するのが確実です。
協会けんぽは電話相談窓口(0120-006-110)も設けています。
私自身も問い合わせて解決したケースが複数ありました。一人で抱え込まず、まず聞いてみてください。
Q. 傷病手当金 申請書の記入例はどこで確認できますか?
A. 傷病手当金 申請書の記入例は、主に以下の3つで確認できます。
- 協会けんぽ公式の記入例ページ(最新フォーマット対応)
- 本記事内のSTEP1〜7で画像付き解説(実際の申請書例つき)
- 会社の健康保険組合が独自テンプレートを用意している場合あり(要問合せ)
本記事では、私自身が実際に申請した際の体験をもとに、各記入欄の埋め方を画像つきで解説しています。傷病手当金 申請書を初めて書く方は、各STEPを順番に読みながら記入を進めてみてください。
まとめ|傷病手当金申請書のポイント
申請書の書き方は、ポイントさえ押さえれば誰でも完璧に仕上げられます。
本記事で解説した記入例と注意点を参考に、落ち着いて取り組んでみてください。
傷病手当金の申請手順を中心に、必要書類・記入のポイント・注意点までをまとめました。
最後に要点を振り返っておきます。
- 申請にはあなた・会社・医師の3者の記入が必要。書類は早めに入手して全体の流れを把握しておく。
- 申請は毎月繰り返しが必要。自動継続ではないため忘れずに。
- 賞与は受給額に影響しない。不安な点は健保組合に直接確認するのが最速。
- うつ病・適応障害など精神疾患も傷病手当金の対象になるケースがほとんど。
あなたが今日から傷病手当金申請書の作成に迷わず着手できるよう、必要な情報をすべてこの記事に詰め込みました。
傷病手当金はあなたをしっかりと休ませるために存在する制度です。
回復を焦らず、まず自分の体を最優先にしてほしいと思います。
実体験談|私が傷病手当金の申請に至るまで
傷病手当金の申請手続きについてここまで解説してきましたが、この記事を初めてご覧になった方もいるかと思います。
「そもそも私がなぜ休職することになったのか」という背景についても少し触れておきます。
私はWEBマーケティングのプランナーとして10年以上働いてきました。
しかし、転職直後に炎上案件へのアサインが重なり、月220時間超の労働とクライアントからのプレッシャーが続きました。
結果として、「不安うつ病」と診断されました。
休職を決断する際に精神的な支えになったのが、傷病手当金という制度の存在でした。
給与の約2/3支給という知識が、「無収入になり、貯金を切り崩す恐怖」を和らげてくれたのです。
「自分もこの制度を使えるのか?」と不安だった方に、少しでも前向きな気持ちになってもらえたなら幸いです。
📚 傷病手当金と休職に役立つ記事






