傷病手当金の計算について、体験をもとに正直にお伝えします。 「傷病手当金っていくらもらえるんだろう?」
——休職が決まった瞬間、誰もが最初に頭に浮かべる疑問です。
私自身、適応障害で休職したとき、手当金の計算方法がわからず不安で眠れない夜が続きました。
この記事では、傷病手当金の計算方法を具体的な数字で解説します。

傷病手当金の計算式
また、この計算式は健康保険法によって定められており、全国一律で適用されます。
傷病手当金(1日あたり) = 支給開始日以前12ヶ月間の標準報酬月額の平均 ÷ 30 × 2/3
つまり、給与の約2/3が支給されます。ただし「標準報酬月額」という言葉が少しわかりにくいため、具体的な計算例で確認しましょう。
月収別の受給額シミュレーション
実際にいくらもらえるか、月収別で試算しました。1日あたりの支給額と月額(30日)の両方を掲載しています。

| 月収(標準報酬月額) | 1日あたりの支給額(目安) | 1ヶ月(30日)の支給合計 |
|---|---|---|
| 20万円 | 約4,447円 | 約133,200円 |
| 30万円 | 約6,667円 | 約199,800円 |
| 40万円 | 約8,880円 | 約266,400円 |
| 50万円 | 約11,111円 | 約333,300円 |
| 60万円 | 約13,333円 | 約399,900円 |
- 端数処理について:実際の支給日額は1円未満を四捨五入するため、数円程度の誤差が生じる場合があります。
- 「標準報酬月額」とは:手取り額ではなく、基本給に残業代・通勤手当などを含めた総支給額をもとに算出された金額です。
- また、健康保険組合によっては特別付加金として上乗せされるケースもあります。気になる方は会社の人事に確認してください。
手取り換算するとどのくらい?
さらに、傷病手当金は非課税(所得税・住民税がかからない)です。ただし、休職中も健康保険料・厚生年金保険料は引き続き支払う必要があります。
これらを差し引くと、実質の手取りベースでは給与の50〜60%程度になることが多いです。給与と比べると減りますが、「ゼロにはならない」という安心感は想像以上に大きかったです。
私の場合いくらだったか
私が休職した際、月収は約32万円(額面)でした。
実際に受け取った傷病手当金は月額で約21万円ほどだったと記憶しています。
そこから社会保険料と住民税を支払って、手元に残るのは16〜17万円程度。
生活費を絞れば十分に生活できる水準でした。
支給期間はいつまで?
傷病手当金が受け取れる期間は、支給開始日から通算1年6ヶ月です。
2022年1月の法改正により「通算」に変更され、途中で復職して再休職した場合も合算されます。
受給条件や申請手続きの詳細については、傷病手当金の受給条件・金額の完全解説をあわせてご覧ください。
支給されない「待期期間」に注意
傷病手当金には待期期間(3日間)があります。
休業した最初の3日間は支給されません。
ただしこの3日間は有給休暇や土日祝日でも構いません。
つまり実質的に、4日目以降から支給が始まります。
休職開始直後の数日間は収入がゼロになる可能性があるため、生活防衛資金の準備が大切です。
休職中も払い続けなければならないもの
一方で、休職中も以下の支払いは続きます。傷病手当金の金額と照らし合わせて、収支を事前に把握しておきましょう。
| 項目 | 支払いの要否 | 備考 |
|---|---|---|
| 所得税 | 不要(0円) | 傷病手当金は非課税所得のため |
| 住民税 | 必要 | 前年の所得に対して課税されるため休職中も継続 |
| 健康保険料・厚生年金 | 必要 | 在籍中は会社と折半。全額自己負担ではない |
| 家賃・生活費 | 必要 | 当然ながら継続して発生 |
申請手続きの流れ
なお、傷病手当金は自動的に支給されるものではありません。申請が必要であり、主な流れは以下のとおりです。
- 医師に「労務不能」と診断してもらう
- 会社の総務・人事に休職の届け出をする
- 健康保険組合から申請書を入手する
- 医師・会社・本人の3者が記入して提出する
申請書の書き方・記入例については傷病手当金の申請書類の書き方|記入例つきで解説で詳しく説明しています。
まとめ:傷病手当金は「給与の約2/3」が最大1年6ヶ月
- 計算式:標準報酬月額の平均 ÷ 30 × 2/3(1日あたり)
- 月収30万円なら月約20万円が受け取れる目安
- 実質の手取りは給与の50〜60%程度になることが多い
- 傷病手当金自体は非課税(所得税・住民税かからず)
- 支給期間は通算1年6ヶ月
- 最初の3日間(待期期間)は支給なし。4日目から開始
- 申請は自動ではなく自分で手続きが必要
「いくらもらえるか」がわかると、休職中の生活設計が立てやすくなります。まず自分の月収でシミュレーションしてみてください。
※本記事は情報提供を目的としており、個別の受給額を保証するものではありません。正確な金額は加入している健康保険組合にご確認ください。
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傷病手当金の申請書類の書き方はこちら。



