「少しゆっくりしてきたら?」
家族のその一言が背中を押してくれました。1月末に休職となり、ぽっかり空いた平日。
せっかくだからどこかに行こうと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが埼玉の奥座敷・秩父でした。
池袋・所沢からのアクセスが良く、温泉宿もあって、なのに意外と混んでいない。
今回は「部屋露天風呂・岩盤浴・食事・ドリンクがすべて料金込み」というオールインクルーシブの宿に泊まってみました。
この記事では、1泊2日の秩父一人旅をルート・グルメ・宿の情報を交えてご紹介します。
「仕事や育児から離れてひとりでのんびりしたい」「誰にも邪魔されない静かな宿を探している」という方の参考になれば嬉しいです。
【2026年7月 追記】初回宿泊の約半年後、2026年7月に2回目の宿泊をしてきました。今回は3階の改装フロア・303号室「欅」に泊まり、夕食も前回の創作フレンチから創作和食膳のプランに。前回は気づけなかった3階のドリンクカウンターやミニバーが無料だったことなど、2回泊まったからこそ分かった情報を各章に追記しています。
西武ラビューで快適に!所沢〜西武秩父のアクセス
旅のスタートは所沢駅から。西武秩父線の特急「ラビュー」に乗れば乗り換えなしで西武秩父駅まで約55分。
乗車券+特急料金で片道1,230円(2026年4月時点)と財布にも優しいです。池袋駅発だと約77分で片道1,700円です。
ラビューは全席に大きな窓が広がるデザイン特急で、移り変わる景色を眺めているだけで時間があっという間に過ぎます。
スマホを置いて、ただ窓の外を眺める——それだけで「日常から切り離された」気分になれる、旅の始まりにぴったりの乗り物です。
座席ごとに充電コンセントも備えられているので安心です。
また、飯能駅からはスイッチバックするため反対方向に走行します。
景色を満喫したい方は飯能駅に着いたら座席を回転させることをお勧めします。※後ろの方にはひと言声をかけてから回転させましょう。

この日は快晴。
西武秩父駅に降り立つと青空と山の稜線が広がっていました。
平日の午前中はほとんど人もおらず、静かな空気の中を歩くだけで、じわじわと肩の力が抜けていきました。

秩父グルメを満喫|ラパンノワールのパンと武蔵家のそば
ラパンノワールで翌朝用のパンを購入
駅から少し歩いたところにあるパン屋「ラパンノワール」へ。
地元に根ざした雰囲気のお店で、素朴な焼き具合のパンが並んでいます。
翌朝の朝食用と家族へのお土産用にいくつか購入。
宿でゆっくり食べることを想像しながら選ぶ時間も、一人旅らしくて好きです。


武蔵家で天ぷらそばランチ
昼食は座敷スタイルの蕎麦屋「武蔵家」へ。
天ぷらそば(鴨つゆ)と山菜ご飯のおすすめセットをいただきました。
細めでコシのしっかりしたそばと、つゆのバランスが抜群。
さらに、山菜ご飯の素朴な味が旅の空気と妙に合っていて、最高のランチになりました。
また、地元の日本酒も食材を引き立て役でGoodでした。

宿「花湯別邸」レビュー|大人専用×オールインクルーシブが最高だった
休職して少し気持ちが落ち着いた頃、「一度ちゃんと自分を休ませたい」と思って選んだのがこの宿でした。ここからは、実際に1泊して感じた花湯別邸の魅力を、写真とともに正直にレビューします。
花湯別邸ってどんな宿?
西武秩父駅から徒歩10分ほどの御花畑駅まで歩き、そこで秩父鉄道に乗り換え。約20分で「野上駅」に到着します。
徒歩15分ほどで「秩父長瀞温泉 花湯別邸」に到着しました。(送迎も可です、帰りは宿の方にお願いして駅まで送っていただきました。)

この宿の特徴は大きく3つあります。
- 大人専用(子供年齢制限あり)
- オールインクルーシブ(食事・アルコール含むフリードリンク・岩盤浴がすべて宿泊料金に込み)
- 13室のみの少人数制
6歳以下の未就学児は来られない宿となっています。そのため、館内は終始静かです。
ただ穏やかな時間が流れています。
チェックアウトまでお財布を出す必要がないオールインクルーシブスタイルも、「何も考えたくない」というときに最高に合っていました。
【2回目で発見|3階にもドリンクカウンターがあった】公式サイトや予約サイトには「1階にドリンクカウンター」としか書かれていませんが、実際は3階にもドリンクカウンター(ビールサーバー付き)が設けられていました。3階の客室に泊まると、ほぼ部屋の前がカウンター。わざわざ1階まで降りなくても、ビールやレモンサワーをその場で注いで部屋に持ち帰れます。瓶ビールも複数銘柄置いてあるのでお部屋でゆっくり晩酌も可能です。

ドリンクカウンターの利用時間は15:00〜24:00/翌6:00〜10:00(アルコールの提供は22:00まで・2026年7月宿泊時点)。時間内なら何杯でも料金に含まれています。
ミニバーの飲み物も無料だった
もうひとつ、泊まってみて嬉しかったのが客室ミニバーの飲み物もすべて無料だったこと。冷蔵庫には「こちらのお飲み物は無料です」というプレートが添えられていました。

2026年7月宿泊時、303号室のミニバーに入っていた中身は次のとおりでした。
- ビール ×2
- 氷結レモン ×2
- ノンアルカクテル ×1
- お〜いお茶(500ml)×1
- 秩父源流水(500ml):常温 ×2/冷蔵 ×2

飲み物の内容は時期や部屋によって変わる可能性がありますが、「部屋の冷蔵庫の中身まで無料」というのは、あれこれ気にせず過ごしたい一人旅にはとてもありがたいポイントでした。
楽天トラベルの評価は4.69点(399件・2026年7月時点)と高評価を維持しており、リピーターが多いのも納得です。静けさ・料理の丁寧さ・オールインクルーシブの気楽さは、実際に泊まった私自身が最も満足したポイントでもありました。

花湯別邸の料金の目安
花湯別邸はオールインクルーシブなので、食事・アルコール込みのフリードリンク・岩盤浴がすべて宿泊料金に含まれ、チェックアウトまで追加のお財布いらずです。1泊2食で料金が完結する分かりやすさは、あれこれ考えたくないときほどありがたく感じました。
具体的な料金は時期・プラン・部屋タイプによって変動するため、最新の空室と料金は下記の予約サイトで確認するのが確実です。
参考までに、2026年7月に2回目を予約したときの実績は、「和モダン」ラグジュアリー【露天風呂付】3階改装フロア・1名1室・夕食のみプランで税込26,000円でした(宿泊日の2日前でも空室を確保できました)。あくまで2026年7月宿泊時/1名1室・夕食のみプランの場合の一例で、時期・プラン・部屋タイプによって料金は変わります。最新の空室・料金は必ず予約サイトでご確認ください。
チェックイン後はすぐに荒川テラスへ
ロビーで館内の説明を受けた後、向かったのが2Fの荒川ビューテラス。
荒川を見渡せるウッドデッキに、ラタン調の椅子が並ぶ最高の景色です。
川のせせらぎを聞きながらぼーっとする時間——仕事のことも、焦りも、自然と頭から消えていきます。

優雅な時間を演出してくれる素敵な客室
私は204号室の撫子という部屋でした。
ベットの横の大窓からは荒川も望め、大きなリビングから客室露天風呂も入れる構成になっています。
さらに、室内着も浴衣ではなく上下セパレートした甚平と岩盤浴用の甚平もあり丁寧さが伺えました。
浴衣は動きにくいのと寝ているとはだけてストレスなので個人的には嬉しいポイントでした。
ミニバーにはすでに水とアルコール飲料も入っていました。
1階のドリンクバーからジョッキでお酒を部屋に持って行くことも可能です。
なので、部屋飲み用に買い出しに行く必要はありません。
念の為補足になりますが、歩いて10〜15分ほどのところにセブンイレブンがあるので何か必要であればそこで調達はできます。

2回目は3階の303号室「欅」|前回の204号室「撫子」との違い
2回目に泊まったのは、3階の改装フロアにある303号室「欅(けやき)」。前回の2階204号室「撫子(なでしこ)」とはまた違った和モダンの設えで、広さは44㎡以上とゆったりしています。

小上がりの畳スペースにベッドが置かれた造りで、寝転がっても、椅子に座っても荒川側の景色が楽しめます。バルコニーに出ると眼下に荒川。川音を聞きながらの外気浴のような時間が最高でした。

水まわりはレインシャワー付きのシャワールームも独立してあり、露天風呂とは別に使えます。前回の204号室と比べると、3階は少し高さがある分、荒川と山の眺めがより開けている印象でした。一方で3階へはエレベーターがなく移動は階段のみなので、その点は後述の注意点にまとめます。
部屋の露天風呂と大浴場で疲れた身体をリフレッシュ
この宿のもうひとつの魅力が客室露天風呂。
夕食前・夕食後・翌朝と、誰に気を遣うこともなく好きなタイミングで何度でも入れます。
夜は荒川の川音を聞きながら湯につかる贅沢。
広いお風呂に入りたいという方は、大浴場もあるので時間帯によって独占できる時間もあります。
さらに、私は夜と朝に大浴場を利用しましたが、そもそも客数も限られていることもあり混雑する場面がなかったのでのびのびと利用できました。

岩盤浴は1階にあり、この宿泊では部屋でのんびりし過ぎてしまい10分ほどしか利用出来ませんでした。
次回はしっかりと利用したいと思います。
【2回目で宿題を回収】前回「10分しか入れなかった」と書いた岩盤浴、2回目はしっかり堪能できました。岩盤浴は1階で15:00〜23:00/翌6:00〜9:30(サウナは22:30まで・2026年7月宿泊時点)。人が少ないので、ほぼ貸し切りのような時間帯もありました。
そして個人的に一番よかったのが朝の客室露天風呂。朝もやの残る荒川を眺めながらの朝湯は、前夜とはまた違う静けさで、頭の中がすっと軽くなる感覚がありました。

夕食は創作フレンチ×秩父食材
夕食は18時から。
秩父の旬野菜を使ったシェフ渾身の創作フレンチです。
一皿一皿の盛り付けが美しく、地の食材の旨さをしっかりと感じられる内容。
他の宿泊客は年配のご夫婦が中心で、ひとり旅の女性も数名いらっしゃいました。
静かで落ち着いた雰囲気の中での夕食は、心身ともに満たされる時間でした。

ドリンクカウンターにはビール、日本酒、焼酎、ワインなど地酒も含めて様々な種類が置いてあり、料理に合わせて楽しめました。

オールインクルーシブのため、料金に食事・ドリンク・岩盤浴がすべて含まれています。
大人専用なので、静かにひとり時間を楽しみたい方に特におすすめです。
2回目の夕食は「創作和食膳」|お品書きを全品紹介
花湯別邸の夕食はプランによって内容が変わります。前回は創作フレンチでしたが、2026年7月の2回目は創作和食膳のプランでした。「プランを変えると料理はどう変わるのか」——予約前に一番気になるところだと思うので、実際のお品書きをそのまま紹介します。

この日のお品書きは次のような内容でした(2026年7月宿泊時)。
- 武州和牛 陶板焼き
- 銀鱈 西京焼き
- 秩父産 しゃくし菜漬け
- 五穀うどん
- 枝豆御飯
- 小林園「さいのみどり」(お茶)
目玉は武州和牛の陶板焼き。自分のペースで焼き上げていただきます。締めは五穀うどんと枝豆御飯。秩父の食材を使った素朴で滋味深い味わいで、フレンチとはまた違う満足感がありました。
フレンチも和食膳も、どちらも秩父の地の食材を活かした丁寧な一皿でした。「洋食が続くと少し重い」という方は、和食膳プランを選べるのも花湯別邸の魅力だと感じます。
予約前に知っておきたい注意点
2回泊まってみて、事前に知っておくと安心だと感じた点も正直にまとめます(いずれも2026年7月宿泊時点の情報です)。
- 館内にエレベーターがなく、移動は階段のみ。特に3階の客室は上り下りが多くなるので、大きな荷物がある方やひざに不安がある方は要確認です。
- 大人専用で6歳以下の未就学児は宿泊不可。その分、館内は終始静かです。
- サウナは22:30まで/岩盤浴は23:00まで/アルコール提供は22:00まで。夜遅めに楽しみたい方は時間に注意を。
とはいえ、これらを差し引いても「静かに、何も考えず休みたい」という目的には十分すぎるほど応えてくれる宿でした。
2日目:チェックアウト後も秩父グルメを満喫
朝食はラパンノワールのパン×部屋でのんびり
翌朝は客室の露天風呂とほぼ独占状態の大浴場でふた風呂浴びてからスタート。
前日に買っておいたラパンノワールのパンと旅館のセルフコーヒーで朝食をとりました。
通常のホテルや旅館ですと、朝食バイキングで慌ただしさの中、朝ごはんをキャパ以上に取って大体は食べ過ぎてしまい後悔しがちです。
窓の外の山を眺めながら自分のペースで食べる朝ごはん——これが一人旅の醍醐味のひとつだと思います。
チェックアウト後はちんばたでランチ
チェックアウト後は秩父鉄道で秩父駅へ。
駅のコインロッカーに荷物を預けてから向かったのが、以前の旅で気に入った炭火の香りが店の外まで漂う定食屋「ちんばた」。
急勾配の坂があるので荷物の多い方は必ず預けていくのをおすすめします。
以前は鹿肉と豚肉の限定丼を頼みましたが、今回は王道の秩父名物W(ダブル)丼、わらじかつと味噌豚のミックス。
わらじカツが想像以上に大きくて驚きました。
さらに、地元のイチローズモルトをベースにした秩父ハイボールで爽やかになりました。

お土産は味噌豚とホルモン焼きを
帰り前に「じばさん商店」と西武秩父駅内の祭り土産屋をはしご。
秩父名物の味噌豚とホルモン焼きを買い込んでラビューへ。
帰路の車窓を眺めながら旅の余韻に浸る時間が、この旅を完璧に締めくくってくれました。

秩父・花湯別邸のよくある質問(FAQ)
大人専用・全13室の静かな宿で、一人旅にも向いています(実体験)。
秩父鉄道「野上駅」から徒歩約15分(送迎の相談も可)。池袋から特急ラビューで西武秩父まで約77分です。
1泊2食・アルコール含むフリードリンク・岩盤浴込みのオールインクルーシブです。具体的な料金は時期・プラン・部屋タイプで変動するため、じゃらん・楽天トラベルで確認するのが確実です。
食事、アルコールを含むフリードリンク、岩盤浴が宿泊料金に含まれ、チェックアウトまで追加料金はかかりません。
大人専用のため6歳以下の未就学児は宿泊できません(年齢制限あり)。
客室露天風呂と大浴場があります(実体験)。
2026年7月の宿泊時は、客室ミニバーの飲み物(ビール・氷結・お茶・秩父源流水など)はすべて無料で、「こちらのお飲み物は無料です」というプレートが添えられていました(実体験)。内容は時期・部屋により変わる場合があります。
私は2階204号室「撫子」と3階303号室「欅」の両方に泊まりました。3階の改装フロアは荒川と山の眺めがより開けている一方、館内にエレベーターがなく移動は階段のみです。眺め重視なら3階、上り下りを抑えたいなら低層階、という選び方が体験上おすすめです(実体験)。
2回泊まって分かったこと|リピートする価値はあるか
半年で2回泊まってみて、「また来たい」と思える宿かどうかがはっきりしました。各章の内容と重複しないよう、2回泊まったからこそ言える“リピート判断”のポイントだけ3つに絞ってまとめます。
- 半年で2回行った理由:追加出費なしの気楽さと、大人専用ならではの静けさが、疲れをリセットしたいときに毎回ちょうどよく感じました。予約の2日前でも1名で泊まれたので、思い立って行きやすいのも私には合っていました。
- 2階と3階、どちらを選ぶか:眺め重視なら荒川と山がより開ける3階、階段の上り下りを抑えたい・大きな荷物がある方は低層階が無難だと感じました。
- どんな人には合わないか:子ども連れ(6歳以下は宿泊不可)や、夜遅くまでアルコール・岩盤浴を楽しみたい方は提供時間の上限に注意が必要です。逆に「静かにひとりで休みたい」目的には、2回とも期待どおりでした。
まとめ|「何も考えたくない」大人の一人旅に秩父はぴったり
- アクセスが良い:池袋から特急ラビューで約77分、特急込み1,700円。新幹線のように人混みが少ないのと座席のゆとりが広く大きな窓も開放感があるので快適に秩父までの道程を満喫できます。
- 花湯別邸はオールインクルーシブ:食事・ドリンク・岩盤浴すべて込みでチェックアウトまでお財布不要です。
- 大人専用の静けさ:子供6歳未満はNGなので館内は終始穏やか。ひとり時間や親しい友人、夫婦の時間を本当に楽しめる。
「近場で完全にオフになれる場所」として、秩父は個人的に最高の選択でした。
旅行に行くほどのまとまった時間が取れないときでも、日常のなかで疲れをリセットする工夫はできます。私が実践している回復のためのアイテムは寝ても疲れが取れない人へ|QOLを上げるリカバリーアイテム3選にまとめています。

花湯別邸はポイントも貯まる楽天トラベルで予約できます。
空室状況はシーズンによって変わるので、気になった方は早めにチェックを。
※掲載情報は初回宿泊時(2026年2月)および2回目宿泊時(2026年7月)時点のものです。料金・プラン・評価・営業時間は変動する場合があるため、最新情報は楽天トラベル・じゃらんの宿ページでご確認ください。
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